「フラーレン」の働きとは？～1番わかりやすい基礎知識～
「フラーレン化粧品がいいのよ」と勧められはしたけど、それって何？「フラーレン」とは成分の名前。「ビタミンC誘導体」や「レチノール」など有名なエイジングケア成分と並ぶ人気美容成分の一つです。注目する働きはその「抗酸化力」。フラーレンがこんなに注目される理由としては「抗酸化の持続力」なのです。初めての方にもわかりやすく解説します。
フラーレンってどんな成分？
「フラーレン」とは2005年から化粧品の成分として販売されている「成分の名前」なんじゃよ。Ｃ60という化学式で炭素だけで作られる物質じゃ。フラーレンを発見した米国の研究者たちは「ノーベル化学賞」を受賞しているくらいスゴイ成分なんじゃよ。
医療の分野でも注目されていて、とても高価な成分なんだよね。でも…具体的にどのように肌に働くの？エイジングケアに人気があるみたいだけど、抗しわなのか美白なのか肌荒れなのか…何に効くのかイマイチわかりづらいよね。
フラーレンの肌への働きとは？
みなさん、テレビや雑誌で「活性酸素」という言葉を聞いたことがあるじゃろ？肌だけではなく、臓器や血管などの老化にも大きくかかわっておると言われる物質じゃ。加齢で活性酸素の発生を抑える「SOD」というもともと体にある物質が減ってしまうのじゃ。簡単に言うと、歳を重ねるだけで活性酸素が発生しやすい体になっておるのじゃよ。活性酸素はいろんな原因で発生する。紫外線や、ストレス、タバコなど…いわゆる「体に悪いもの」が原因で発生してしまうのじゃ。
活性酸素ってこわいんだね…。でもそれがどう肌と関係があるの？活性酸素は老化の原因ってことはわかったけど、肌にどんなメカニズムでトラブルをもたらすのかな。
シミの原因は「紫外線」って言われているじゃろ？しかし、紫外線は直接の原因ではないんじゃよ。紫外線が当たることによって、強烈な活性酸素が発生し、それがシミの原因になるんじゃ。
シミだけじゃないぞ。毛穴の開き、しわ、ニキビ、肌荒れ…すべての肌トラブルの元凶は活性酸素なんじゃよ。
シミだけじゃないぞ。毛穴の開き、しわ、ニキビ、肌荒れ…すべての肌トラブルの元凶は活性酸素なんじゃよ。
なるほどね。それじゃぁ、活性酸素をやっつけてくれる「抗酸化成分」が化粧品に入っていることも理解できるね。年齢化粧品にはビタミンC誘導体、ビタミンE誘導体、コエンザイムQ10、アスタキサンチンなど、人気「抗酸化成分」が配合されているよね。ということは、フラーレンは「抗酸化成分」ってこと？
そうじゃ。フラーレンはビタミンCの250倍と言われる抗酸化力が大きな魅力なのじゃよ。リンゴの実験結果を見てごらん。水溶性フラーレンを1％、5％、配合していない水につけたリンゴを30分放置した結果じゃよ。
すごい！1％のフラーレンでも、りんごの酸化が少ないことがわかるね。そうじゃ。1％でも5％でも大きな違いはないのじゃ。…抗酸化成分ってビタミンCなど有名な成分がたくさんあるし、ありきたりな働きじゃない？どうしてフラーレンがこんなに注目されるの？
うむ、みなさんそう考えるじゃろう。フラーレンの最大の魅力は「抗酸化力」の持続なのじゃよ。他の抗酸化成分にはない、不思議な働きをするんじゃ。
なぜ、フラーレンの抗酸化力は持続するの？
一般的な抗酸化成分（ビタミンCなど）は、自分が盾のように身代わりになって、肌などの組織を守っておるのじゃ。つまり、抗酸化成分自身が活性酸素によって酸化されてくれるんじゃな。だから、酸化されてしまった抗酸化成分は効き目がなくなってしまうのじゃよ。
しかし、フラーレンはちょっと違うのじゃ。活性酸素を吸着して無害化する、掃除機のような働き方をするんじゃよ。だから、自分自身が酸化されず効力は長持ちするわけなのじゃ。このフラーレンの不思議な働き方によって、長時間抗酸化力を発揮することができるんじゃ。
しかも、他の成分の酸化も抑制してくれるので、ビタミンCのような酸化に弱い美容成分の守護神としても大活躍するんじゃよ。だからこそフラーレンは単体ではなく他の抗酸化成分と一生に使うことが推奨されているんだ。
しかも、他の成分の酸化も抑制してくれるので、ビタミンCのような酸化に弱い美容成分の守護神としても大活躍するんじゃよ。だからこそフラーレンは単体ではなく他の抗酸化成分と一生に使うことが推奨されているんだ。
「強い抗酸化力」が「長く続く」んだね。これはすごいや。だからフラーレンは肌の奥に届けて美白・リフトアップが期待できるビタミンC誘導体とも相性がいいんだ。フラーレンの抗酸化持続力が守ってくれるのは肌だけじゃなく、他の美容成分にもいい影響が出るんだね。
そうなんじゃよ。ここで、フラーレンの抗酸化持続力を証明する実験結果をお見せしよう。植物に「フラーレン入りのお水」と「ただのお水」を与えて11日間放置したのが下の写真じゃ。この差は歴然じゃろう？
フラーレンはいつか長寿をサポートする成分として美容以外の分野でも大活躍するかもしれんのぉ。
フラーレンはいつか長寿をサポートする成分として美容以外の分野でも大活躍するかもしれんのぉ。
フラーレン水を与えた植物は11日経過してもまだまだみずみずしく元気いっぱいだね！こんなにすごいフラーレンなら肌トラブルから守ってくれるはずだね！
フラーレンはさまざまな肌トラブルに対する効果の臨床試験を行ってるので、そちらも読んでみてくださいね。
フラーレンはさまざまな肌トラブルに対する効果の臨床試験を行ってるので、そちらも読んでみてくださいね。
＞【図解】フラーレンの効果は？髪にも！効果を得る配合量まで徹底解説
フラーレンって安全なの？
さて、フラーレンのすごい働きがわかったところで、逆に不安になった方もいらっしゃるのではないかな？そんなすごい効果があると副作用などの安全性が心配になることもよくわかります。
しかし、フラーレンは攻めの成分ではなく守りの成分。肌表面にとどまりゴールキーパーのような働きをしているだけなので安心なのじゃよ。フラーレンの安全性については多くの臨床試験で立証済みの上、2005年の発売以来フラーレンが原因の肌トラブルは報告されていません。
しかし、フラーレンは攻めの成分ではなく守りの成分。肌表面にとどまりゴールキーパーのような働きをしているだけなので安心なのじゃよ。フラーレンの安全性については多くの臨床試験で立証済みの上、2005年の発売以来フラーレンが原因の肌トラブルは報告されていません。
フラーレンは敏感肌の方でも安心して使えます。商品を選ぶポイントはフラーレン認定マーク付きを探してみてね！
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| この記事を書いた人 |
|---|
 [おゆきまる]
日本スキンケア協会 スキンケアアドバイザー ※記事の内容は個人の感想になります、ご了承くださいませ。 |
